塗料・塗膜形成技術

黄変

塗装トラブルと対策
【黄変】  
英語名:yellowing, after yellowing

欠陥用語 黄変
英語名 yellowing, after yellowing
類語 色焼け、焼け
発生工程 乾燥・硬化、塗装後経時
現象 塗膜の色が黄味を帯びること。
「乾燥時」
本来の塗面発色でなく、淡黄色から褐色がかった変色を伴って仕上がる状態。(特に白色、シルバーメタリックで目立つ)
「塗装後経時」
日光光線、熱などにより淡黄色から褐色に変色すること。
塗装トラブルと対策【黄変】
発生原因 (塗装後経時の発生原因は除く)
C:塗料
・黄変し易い塗料を使用している。
・塗料の中に硬化剤を入れすぎている。
・酸化乾燥型塗料の場合、ドライヤの選択が誤っている。
F:塗装設備
・直火式ガス燃焼炉を使用している。
この場合、窒化ガスによる塗膜の酸化で発生する。
G:乾燥・硬化条件
・焼付乾燥の場合:オーバーベークになっている。
対策方法 ・黄変の少ない塗料を選択する。 (アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂など)。
・硬化剤は計量して規定量を入れる。
・仕様通りのドライヤを使用する。
・間接加熱炉に換える。
・焼付時間の短縮、および焼付温度を下げ、仕様通りの焼付乾燥を行う。
確認方法及び使用機器 目視
対策商品 炉内温度計 イージートラック、XL ガス検知管 北川式検知管 色差計 カラーガイド
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