塗料・塗膜形成技術

塗装トラブルと対策
【錆】  
英語名:rust, corrosion

欠陥用語
英語名 rust, corrosion
類語 青錆、フラッシュラスティング
発生工程 前処理、塗装
現象

金属面が酸化された結果生じた酸化物・水酸化物を主体とした腐食生成物。(鉄の場合、赤錆の主成分(Fe(OH)3)

塗装トラブルと対策【錆】

発生原因 A:被塗物の状態
・表面に水分が付着している。
・素地の調整が十分に行われていない。
・素材に薬品が付いた。
・汚れている作業着・手袋や素手で被塗物を触った。
B:前処理
・前処理工程の管理が十分でない。
・水切り乾燥が不十分で、表面に水分が残っている。
C:塗料
・塗料中の樹脂、顔料の防錆力が不足している。
E:塗装条件
・塗膜厚が薄すぎる。
G:乾燥・硬化条件
・焼付乾燥が規定どおり行われていない。
H:その他
・塗装時の周囲の温度、湿度が高すぎる。
対策方法 ・水分をきれいに拭き取る。
・研磨等で表面調整する。
・同上
・素手や汚れた作業着・手袋で作業せず、新しい作業着・手袋で作業を行う。
・脱脂、脱錆処理時の濃度管理、温度管理、処理時間管理を十分に行い、水洗・温洗の水質も管理する。
・水切り乾燥炉の温度を上げる。
・前処理出口でエアブローし、潜水を事前に除去する。
・塗料組成を変更する。
・十分な防錆カが得られるまで膜厚を厚くする。
・規定どおりの十分な乾燥を行う。
・通性温度湿度にする。(温度5~30℃、度80%RH以下)
確認方法及び使用機器 目視、錆促進試験、標準判定写真 塩水噴寡試験機
対策商品 濃度計 水質検査器 温度計 プローブ式温度計 PH計 PHメーター エアーブロー ジョブラスター

 

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